オートバイもまだ手元にないのにヤフオクで「北米マフラー パンチアウト12mm 触媒付」を早々と買ってしました。
購入するときにはネットで勉強しまくったかいあって十二分の知識量にはなっていたものの、ほんの数日前には「北米マフラーってなに」の初耳状態でした。
きっと私みたいにこれから北米マフラーって何って調べる人も多いことでしょうから、偶然にこの記事を見た人のために自分がわかったことを書き留めておきます。
ハーレーに標準装備されているマフラーは日本とアメリカでは別物
日本で発売されているハーレーのマフラーと北米アメリカ(アメリカ・カナダ)で発売されているハーレーのマフラーは、外見こそ同じルックスですが(サイレンサー部分)機能的には別のものです。
それはなぜかというと、日本で標準装備されているマフラーは厳しい排ガス規制、音量規制をクリアするために、アメリカと同じマフラーでは販売できないんですね。
規制をクリアするためには、排気口径を小さく絞らなくてはならず、そのため排気の抜けが悪くなり、日本純正のマフラーはハーレー本来の独特の排気音がイマイチ状態になっている。
その点、北米マフラーは本来のハーレーが奏でるべき元気で歯切れのよい音、それでいて純正なのでアホのようにうるさすぎず、近所の目を気にすることもなくいい感じなので人気があるんですね。
北米マフラーへの交換はハーレーのカスタマイズと言うよりは、ハーレー本来の性能を引き出すために本来の状態に戻すという感じかも。
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パンチアウトしてサウンドに迫力を出す
何も加工しない北米マフラーでもノーマルマフラーとは違い、迫力は感じられるのですが、マフラー内部の遮蔽板に穴あけ加工することで、より元気にハギレがいい音になります。
よくショップやオークションで北米マフラーの副題で明記されている「パンチアウト◯◯ミリ」と書かれているのはマフラー内部の穴あけ加工の直径のことなんですね。
どうしてもマフラーに穴あけと言うと、スクーターのマフラーに穴を開けてビービー走っているものを自分は想像してしまうのですが、あれとは違いますよ、ハーレは低音です。
北米マフラーのパンチアウトの大きさは一般的に、12ミリ,16ミリ,20ミリのタイプがあり、20ミリになるに従って音量はアップします。広げていけばいずれ直管です。
でも12ミリ以上のパンチアウトは抜けが良くなってしまうため、キャブレターやインジェクションの設定が必要になるとのこと。自分はインジェクションチューニングするつもりでいますが、あまりうるさいのは苦手なので12ミリのパンチアウト(触媒付き)を選択しました。
穴の大きさの音質の違いは、YouTubeにもたくさんの動画がアップされており大変参考になるので要チェックですよ。
北米マフラーには触媒付きのマフラーもある
日本のマフラーには触媒(キャタライザーとも言う)がマフラー内部に装着されています。
この触媒とはフィルターのようなもので有害物質を含んだ排気ガスをそのフィルターを通すことにより、浄化した排気ガスとして放出する機能のものになり、北米マフラーでも2007年以降のものは触媒が付いているタイプのマフラーもあるようです。
一昔前には触媒付きと言われると敬遠される傾向にあったようですが、現在ではそうでもなく、逆に触媒付きの北米マフラーの方が品があると言われているショップもたくさんありました。
北米マフラー販売で有名なパインバレーのHPでは下記のようなことが書かれています。
触媒の有無による音量や性能の差はほぼありません。強いて言いますと触媒が付いているマフラーは、音の響きは多少抑えられ、こもった低音になります、また性能的には排気抵抗が増える為、排気効率は若干低下します。触媒が付いていないマフラーは響き良く、ハギレの良い音になります。※どちらも大きな差はございません。
私もヤフオクで触媒付きのものを落札したわけですが、その説明文には「音はノーマルよりハーレー独特の音になり音量も上がりますが、品が無い音ではなく、ちょうど良いジェントルな感じです」実際、この謳い文句にやられましたよ。なにせ自宅が住宅街の真ん中ですから爆音系は付けられません。
北米マフラーでは車検は通りません
残念ながら北米マフラーのままでは、日本の車検時に行う近接排気騒音の検査(94デシベル以下)には通りません。
北米マフラーはパンチアウトなしでも100デシベル近くありますから、面倒でも車検時にはノーマルマフラーか車検対応マフラーに交換しましょう。
近接排気騒音測定は、ギアをニュートラルに入れた停車状態で、最高出力の75%の(最高出力時の回転数が5000回転以上の場合は50%)の回転数で、排気方向から45度、排気管から0.5m離れた場所で測定します。機械で測定するわけですから曖昧さはないですね。
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